chocolateのつぶやきすぎ日記

ほぼジェジュン溺愛日記 

夜の訪問者3


「あの ゆうべ マンションの入り口で 襲われそうになって…」
朝から 近くの派出所に 私 何してんだ
出てきた警官も 特に驚く様子もなく
「じゃ 中に入って 話を聞きます」と 
爪が2本折れて ひざの打撲と擦り傷程度の私を見て
いかにも 被害届を出すなんて言うなよって表情
「何時ごろでしたか?」
「午前1時半頃です」
「そんなに遅くにどうしたの?」
「仕事で残業です」
「その時間帯に 女を襲おうと思っている痴漢はまずいないので
毎日 同じ時間帯に帰宅しているとしたら
あなたを特定していたと思われるね 何か心当たりか 特徴を思い出さない?」


そう言えば 後ろから 急に抱きつかれたけど 特に体を触るわけでもなく… 
あっ 口をふさがれた そのときの匂い 
乾いた 土ぼこりのような匂いが ふっとよみがえった
しばらくかなりの力で抱きつかれ
最後に 植え込みの中に私を突き倒し 逃げて行ったのだった


「で 被害届はどうしますか?」
やっぱり 面倒そうな顔
私も出社の時間がそろそろ気になってきたところだった


「いえ ケガもたいしたことないので やめます」
「では その時間帯にマンション周辺のパトロールを強化しますので、
 あなたも 時間帯や帰宅コースを変えて 注意してくださいね」


あれから 仕事が一段落したので 旅行に出たり
なんだか すぐに 忘れて というか 意識的に忘れたことにした
そのうち 時間も経ち 本当に 現実ではなかったように忘れてしまっていた


季節も2つほど変わり
また いつもと変わらず 入稿に追われて 不規則な生活を送っていた
ただ 2ヶ月ほど前に 出かけた絶販車の走行会で知り合った年下の男性
偶然にも 最寄駅が同じというきっかけで
休日には 彼の仕事場のガレージの奥の 
大型のクラシックな革張りのソファーが 
私と本の定位置になっていた
歳は若いが 自身がオーナーを務めるガレージで 
彼は趣味の絶販車をいじっている


ざーっと水の音がして 彼はブラシで荒々しく手を洗って
今日の遊びは終了


私の横に どかっと座って タバコに火をつけた
背もたれに 大きくのけぞり 高く長く煙を吐き出すと
「仕上がったから 明日 走らせてみるかな… 明日も来ないか?」
意地の悪い年上の女は
「乗せてくれるってこと? 女は乗せないんじゃなかった?」
無防備な 彼の上半身をつついて じゃれてみた
笑いながら「やめろよ」と逃げる彼
そのうちに 私のほうが押さえ込まれた
なんだか 突然 マジな目で
「こんな 汚い手で 触れてもいいか?」
一瞬 二人の 動きが止まった
仕事柄 オイルに染まった手を 普段から気にしていた
私はその手をそっと取ってキスをし 胸にすべらせ
二人は 男と女になった
普段 寡黙な彼からは想像もできないほど
力強く 激しく求められた
つい最近清算した 歳の離れた妻子持ちとは違う世界を
トリップさせてくれた
どこからどこまで彼で どこからが私かわからないほど熔けあった
存在を誇示するかのように 彼がさらに激しく突き上げてくる
最後のときが 近づこうとしているとき
私の熱い吐息と押し殺そうとしてもれるあえぐ声を
彼の手がふさいだ
その指に力が入り その痛みが官能を誘ったその瞬間
あのときの 匂いが よみがえった
「あっ」
そのとき 彼が私の中で果てるのがわかった